ナビゲーター・田口めんたいこさんインタビュー
「1日1明太子」がモットーの
明太子ジャーナリストが
プロジェクトの
ナビゲーターに!
今回のプロジェクトのナビゲーターを務める田口めんたいこさんに
明太子への情熱と本プロジェクトへの熱い思いを語ってもらいました。
今回はこの企画のナビゲーターがいるとか。
坂本そうなんです。今回は三つ巴企画ということで始まりましたが、中立というか客観的な視点でプロジェクトに携わってくださるナビゲーターがいた方がいいだろうということでゲストをお呼びしました。明太子マイスターの田口めんたいこさんです。
田口はじめまして、田口めんたいこです。
自己紹介をお願いします。
田口私は一言で言えば明太子をこよなく愛している者です。「1日1明太子」をモットーに、毎日いろんな明太子を食べ続けております。そうしているうちに自分で食べるだけでは飽き足らず、最近ではYouTubeやInstagramを使って、明太子のおいしさを発信するようになりました。
明太子を好きになったきっかけは?
田口振り返れば子どもの頃から食卓によく出されていたんです。当時はそんなに意識していなかったのですが、どうやらうちの両親が魚卵好きだったみたいで。明太子に限らず、毎日何かしらの魚卵が登場していました。しかもかなり大人になるまでそれが普通だと思っていたんです。意識し始めたのは20代半ばの頃でした。友達から「すごい明太子好きだよね」と言われて。私は生まれも育ちも東京で、東京に暮らしていてそんなに毎日のように明太子を食べる人も多くなかったようなんです。
しかもかなり大人になるまでそれが普通だと思っていたんです。意識し始めたのは20代半ばの頃でした。友達から「すごい明太子好きだよね」と言われて。私は生まれも育ちも東京で、東京に暮らしていてそんなに毎日のように明太子を食べる人も多くなかったようなんです。
明太子は食べ比べてみないとわからない
景色があった…
そこから拍車がかかったんですか?
田口ですね。ちょうどその頃、明太子目当てではなかったんですが、友人に誘われて福岡に旅行に行く機会がありまして。そこでラーメンやもつ鍋など、福岡名物を食べ歩きしていたのですが、明太子の食べ比べができる店を見つけてしまったんです。そういう場所って実は福岡でも東京でもなかなかないんですよね。そして、そこでの体験が衝撃的すぎて…。
どんな衝撃だったんですか?
田口それまでは「明太子が好き」という自覚はあったんですが、恥ずかしながらそこまでくわしくはなくて、「どの会社のどの明太子はどういう特徴で…」と語れるほど、それぞれに細かい特徴があることを知らなかったんです。ざっくりと明太子というものが好きだけど、そんなに各社に個性があるなんて考えてもみなかったというか。でも同じタイミングで違う明太子を食べ比べてみると、各社のこだわりや味の特徴が際立って伝わってくるんです。「これはすごい!」とちょっと目から鱗が落ちる思いでした。
その体験が「田口めんたいこ」誕生のきっかけになったんですか?
田口そう言っても過言ではないかと思います。それから都内に戻って、明太子食べ放題の店を探したり、各社の明太子をお取り寄せしたり、また明太子を食べに福岡に来たり、どんどんのめり込んでいったんです。
あくまでもその時点では趣味だったんですよね?
田口はい、だったんです。けど、30歳になるぐらいのタイミングで仕事を辞めまして、ふと立ち止まり、これからは好きなことをして生きていきたいなと思うようになりました。そして、その1つの軸が明太子だったんです。それで2週間ぐらいがっつり福岡に旅行に来て、「島本」さんをはじめ、いろんな明太子メーカーの方々とお話しをする機会に恵まれました。
今こそ明太子の奥深さを
多くの人に伝えて
もっと好きになってもらいたい
もう本気で明太子の道を歩いていこうと決心されたんですか?
田口そうなんです。福岡に2週間滞在して、明太子を作る方々の思いやこだわりをお聞きして、それまで以上に明太子が好きになったんです。自分でも予想していなかったのですが、突き動かされるような感覚とでも言いましょうか。だからといって、どこかの明太子メーカーに就職するというのはまた少し違うと感じていて。明太子の魅力を伝えたり、明太子業界全体を応援するポジションに立ちたいなと思っているんです。
そうした思いから今回のプロジェクトのナビゲーターに?
田口はい、「島本」の坂本さんからお声がけいただき、本当に光栄でした。業界全体を押し上げていきたいという私の思いとまさに一致していたので。私自身がまだ明太子関連の実績があるわけではないので押し上げていきたいというのもおこがましいのですが、「好き」という気持ちは誰にも負けません。東京ではちまちまと食べ比べのイベントなんかも催してきたのですが、「島本」さんや「稚加榮」さん、「椒房庵」さんのような人気店がこういう企画をされる方がより意義が大きいと思うので一明太子ファンとしても「うれしすぎる」の一言に尽きます。坂本さんもおっしゃっていましたが、明太子メーカー同士がコラボレーションするという試みはありそうでなかったんです。だから、そんなレアなプロジェクトに参加させていただけるなんて本当に今世紀最大の奇跡なんじゃないかと今でもクラクラしてしまいます。この思いをしっかり皆さんに伝えられるよう精一杯がんばりますのでよろしくお願いしまスケトウダラ。